料理療法

料理療法

 料理療法を行う際は、利用者の方の個々の心身の状態や、日常生活動作(ADL)、認知度にあった役割を担えるように配慮しています。この役割をもつということが、意欲向上や自信の回復につながり、認知症状の緩和に効果があります。

 また、料理中には馴染みの料理の段取りや野菜、果物についての記憶が自然とよみがえり、皆様が楽しそうに昔のことを話されます。この昔を思い出す回想法は、脳の活性化にとても有効であるとともに、人と語り合うことで幸せな気持ちになり、今過ごされている人生の時間が豊かになります。
さらに、皆様で一緒に作った料理を、同じテーブルを囲みながら食事をすることで、自然と会話も弾み、いつもよりも食欲が増すなどの効果もあります。

料理療法とは

「料理活動を介して、心身の障害の機能回復、症状の改善や情緒の安定、豊かな人間関係の構築と生活の質(QOL)の向上を目指すもの」

引用 「認知症のケアと予防に役立つ料理療法」 編著 湯川夏子